高速モデムの話題
Modified: 26 Sep 1998
1998年9月15日、ITU(国際電気通信連合)が、56kbpsモデムの標準仕様としてV.90を正式採択したそうです。
56Kモデムは、x2 と K56flex の方式がありましたが、仕様が統一されたものです。
56Kモデムと聞くと、つい、56KモデムがあればISDNは入らないんじゃないの、そのうち、ISDNより高速なモデムが出そうだ!。
これは大きな誤解です。広告を見ただけで、何も知らない人の言うことです。
ISDNよりかなり遅い
56Kbps のモデムで、56Kbpsの性能が出せる条件は、以下の通りです。
- 受信時のみ
(56Kbpsモデムでも、送信は、33Kbps です。)- 接続先以降が、ISDN になっていること。
- データがうまく圧縮できたとき。
つまり、非常にかぎられた条件下で、受信時に限り、56Kbpsの速度が出ることがあるモデム、というのが正確な言い方です。
ISDNでない電話回線を使ったモデムでは最高速のモデムですが、実際には、ISDNよりかなり劣ります。
ただし、インターネットの回線はどこかのボトルネックによって、ISDNでも 64Kbps の速度が出ることはありませんから、実際問題として、大差はないとうのが現状です。
インターネットの回線は、次第に改善されますから、速度を求めるなら、ISDN にしておくべきです。
もう限界です
ISDNでない普通の電話回線の理論的限度は、33Kbps です。
なぜ、56Kbps の速度が出せるのか?、それは、以下の理由によります。
33Kbpsの理論は、アナログ信号とディジタル信号の変換をすることを含んだ理論です。その変換をしなかったら理論は変わります。
つまり、接続先ではデジタル信号を、そのままアナログ回線に流すというとんでもないこと(いやいや、実は、コロンブスの卵の発想)をしているのです。
その結果、接続先がデジタル回線(ISDN)であれば、受信時に、最高56Kbpsが出るのです。
これ以上、速度の改善は期待できません。もう最後なのです。
もっと新しい発想?、アナログ回線で速度を改善する研究者は急速に減っています。そういう意味からも、新たなブレークスルーは困難です。